オカメインコの雛への挿し餌
もうすぐ12月。
まだまだ日中はあったかくて、ホントに12月?と思ってしまう毎日ですね。
コロナで辛いニュースが毎日続きますが、家に帰れば鳥さんたちが元気でいてくれるので、癒されています。
さて今日は、オカメインコの雛への挿し餌について書きたいと思います。
雛への挿し餌は、以下のポイントを特に注意しています。
- 餌の種類
- 餌の温度
- 餌の量と与え方
- 頻度
それでは順を追って記録に残しておきましょう。
餌の種類
餌の種類は、皮むき粟がメインとなります。
器に粟と沸騰したお湯を入れて10分ほど置き、粟をふやかします。
10分経ったらお湯を捨て、次に栄養粉末を混ぜます。
粟だけではカルシウムやビタミンが足りないからです。
うちでは、現代製薬の「ヒナフトール」を使用しています。
名前がわかりやすくて面白いですよね(笑)
餌の温度
餌の温度は40度前後ぐらいにします。
42度ぐらいになると雛が舌をヤケドしてしまう可能性があるため、なるべく40度を切るぐらいにしています。
また、雛は自分の体温を高く保つために、35度以下になった食べ物は食べようとしません。
器によって変わると思いますが、40度以下の食べ物は割とすぐに冷えてしまいます。
挿し餌に慣れていないと餌やりに色々と戸惑うことがあり、それだけで時間がかかってしまいますので、あっという間に温度が下がってしまいます。
うちは、いつも多めにお湯を準備しておいて器を湯煎できるようにしています。
また、100均で買ったキッチン用の温度計を買っておいて、気付いた時に温度チェックをするようにしています。
餌の量と与え方
挿し餌を与える時は、専用のスポイトを使っています。
以下リンクはご参考です。
スプーンでも頑張って食べようとしますが、時間がかかってしまうのとあまり量を採ることができないので、スポイトで流し込むように与えています。
また、セットの器はプラスチックで冷えやすいため、うちは陶器を使っています。
餌の量については、昨日の記事でも書いた通り、素嚢が大きく膨れるまで与えます。
雛はお腹が空きたての最初のうちは積極的に餌を食べてくれますが、ある程度食べると自分から食べようとしなくなります。
そこで「満腹になった」と勘違いしてしまうと、うちが失敗したように雛がお腹を空かせすぎて倒れてしまいます。
食べさせる量をしっかり把握するために、まずは空腹時の体重を計るようにしましょう。
体重は、キッチン用の電子計量器で確認します。
↓こんな感じ。
黒之丸の場合、朝の超空腹時は77gぐらいで、素嚢がパンパンに膨れるまで食べさせた後に計ると85gぐらいになります。
また、一気に与えようとしても雛が食べようとはしてくれないですし、身体に負担がかかってしまいますので、時々休みながら与えるようにします。
どちらにしても餌が冷えてしまうので、餌を温め直す間は休憩ということで一旦ケースに戻して休ませて、温め終えたら再度与えるようにします。
休んだ後は、また自ら積極的に食べようとし始めます。
そして、またある程度食べたら口を開かなくなりますので、特に餌が冷えたのでなければ根気強く与えるようにしましょう。
口の横の方から少しスポイトをつついてやることで口を開け始めますので、その時がチャンスとばかりに餌を流し込みます。
躊躇なくグイグイ流し込み続けることで、素嚢がパンパンに膨れ上がります。
頻度
こればっかりは初心者の私にはなんとも申し上げにくいのですが…
生後27日でお迎えした黒之丸の場合は、小鳥店のおじさんからは1日3食でいいよと言われました。
もう少し小さい子になると、4食ぐらい与えないといけないかもしれません。
また小鳥店のおじさんからは、夜18時以降はどんなに餌くれアピールをされてもやってはダメと言われました。
人間の生活上、18時以降も家は明るく、雛たちもどうしてもその生活に合わせて過ごしているため、餌くれ餌くれと鳴き出すそうですが、18時以降は食べ物を消化せず身体に負担がかかってしまうようです。
18時以降与えないで翌朝まで経つと、素嚢がぺったんこになって体重も激減しています。
そのため、夕飯は17:30~18:00の間にしっかり量を与えるようにしましょう。
それでは最後に今日のまとめです。
まとめ
- 餌はお湯でふやかした粟と栄養粉末を混ぜたものを与えること
- 餌を40度前後ぐらいに温めて与え、冷えたら湯煎して温度を上げること
- 食事の前後に体重を測っておいて、食べさせる量を把握しておくこと
- 専用のスポイトでグイグイ餌を流し込むこと
- 挿し餌は1日3回きっちり与えること (生まれた日による)
- 18:00以降は餌をやらないこと
これらを守って餌を与え続ければ、餌が足りなくて落鳥してしまった、という失敗を防ぐことができると思います。
皆さんのご参考になれば嬉しいです。
2020年11月23日 オカメインコお迎え2日目
今日現在でオカメインコの黒之丸は生後32日経ちました。
段々と自力で餌を食べ始めて、あっと言う間に挿し餌が終わるのかなぁと、成長が楽しみでありちょっと寂しくも感じています。
さて、今日のブログは黒之丸お迎え2日目の話です。
前日の夕方お迎えして、翌朝から自分たちで餌やりスタートです。
普段休日は10:30まで寝てる寝坊助な妻が、この日は挿し餌をせんがためにいつもより早く起きました。
そして9:00頃、家族に見守られながら黒之丸に初の挿し餌開始です。
なんとか少しずつ食べてくれて安心したところで、そのうち餌を差し出しても口を開けることもなくなったのでお腹いっぱいになったのかと思い、カゴの中へ…
そして家族それぞれ朝の準備を始めたところで、妻が異変に気づきました。
黒之丸が脚を伸ばして痙攣し、口呼吸が早く荒くなって倒れていました。
羽を少し広げてるようにも見え、暑いのかと思いました。
それでも違いました。
そのうち両脚を伸ばして苦しそうにしはじめてしまいました。
病院は休みの日。
以前、セキセイインコの調子が悪くなった時に休みの日に電話した時、電話に出てくれたけど翌日の診療日に見ますと塩対応だったことを思い出す。
そして、小鳥店のおじさんが、何かあったら電話してね、と名刺をくれていたことも思い出し、妻がすぐに電話してみました。
電話ではおじさんもよくわからず、連れておいでと言ってくれたので、慌てて車をかっ飛ばして黒之丸を連れていきました。
お店に着いて早々おじさんが見てくれて、すぐにわかりました。
「こりゃ、餌全然食べてないからだよ!」
なんと、しっかり食べさせたつもりで全然量が足りていないだけでした💦
素嚢の膨らみをしっかり見ないといけないのを、僕たちは見ていませんでした。
おじさんがどんどんと餌を与えると、みるみるうちに素嚢が膨らみ…
すぐに元気に立ち上がりました。
その後、休憩を挟みながら何度も餌やりをしてもらい、すっかり元の元気な黒之丸になりました。
きちんと餌やりできてなくてごめんよ、黒之丸…
さて、多くの方がおそらく同じように素嚢の膨らみを見ていない、もしくはどの程度まで膨らませるのかわからないと思いますので、いくつか写真をお見せしましょう。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、羽が生え揃っていない分、素嚢がぽっこり膨らんでいるのが見えますでしょうか?
かなりパンパンに膨らむぐらいやってもいいものです。
特に朝は、夕方18時以降餌をやらなくなり素嚢の膨らみが全くなくなるので、沢山食べさせてあげた方がいいです。
具体的には…お迎え4日目の話ですが、朝食前の体重は77g だったのに対し、休憩を挟みながら沢山食べさせた後の体重は85g になっていました。
一気に流し込むと良くないので、素嚢が少し大きくなったら一度休憩して、それからまた再度餌やりをします。
朝は大体1時間はかかります。
…ということで、一命を取り留めた黒之丸。
お腹を空かせて伸びてしまってただけで済んでよかったです。
そしてなによりも、小鳥店のおじさんは流石、その道40年のプロです。
その日は当たり前のように何も買わずに帰ってしまいましたが…今後も黒之丸の成長を報告しつつ、餌やらなんやらをそのお店で買って、少しでも関係を続けていこうと思います。
最後に、お腹いっぱいになってお家に帰り、トロンとした黒之丸です。
2020年11月22日 オカメインコの雛お迎え
今日現在、生後31日を迎えました。
お迎えした日からまだ一週間も経ってないのに、なんだか大きくなるのが早い気がします。
さて…お迎えした時の話をしましょう。
ずっとオカメインコのことが気になっていた妻は、ママ友から浜松の小鳥店のことを聞きました。
2店オススメされて、前の週に1店、そして22日に次のお店に行ってみました。
行ったら今度こそ、絶対連れて帰っちゃうよ?という私の言葉に対して、「大丈夫。絶対連れて帰らないって決めてるから。」と。
妻の「大丈夫。」が大丈夫だった事は殆ど無いのですが、その時は何も考えずに出発しました。
お店に着くと、店主のおじさんがすぐに対応してくれて、オカメの雛を見せてくれました。
雛やもう少し大きくなった子を見せてくれて、手にも載せてくれて…
不安に思ってた声の大きさについて尋ねてみて、不安が解消されて…
お店にいた他の鳥さんも見せてもらって…
いろんな鳥の雛の挿し餌を見せてもらって…
そうこうしているうちに、最後にはオカメを連れて帰ることに決めてしまいました。
やっぱり、妻の大丈夫は大丈夫ではなかった(笑)
実は、はじめは他のもう少し大きくなった子を連れて帰ろうとしてましたが、おすすめの雛を言われてしまい、結局その子にしてしまいました。
その子は黒い羽の子で、こんなに黒いのは初めて見たと店主曰く。
そして更に、大きな子よりも骨つきや身体つきがかたくて丈夫だと。
あと一ヶ月もしたら大きな子になるし、雛のうちから飼ってみたら?ということで、決めました。
文字ばかりになってしまいましたが、連れて帰った子はこちらです。
連れて帰ったその日の写真です。
この時、生後27日と聞きました。
この時店主のおじさんに教わったことは…
・18時以降は絶対に餌をやらないこと
・餌は粟玉とカルシウム粉を38度ぐらいのお湯で溶かしたものを、1日3回与える
これだけだったような気がします。
18時以降に餌をやらない理由は、それ以降は消化しないんだとか。
人間の明るい電気のついた家では、21時とかその辺りに「餌くれ!」と鳥さんが鳴き出すみたいだが、消化しなくて身体に負担がかかるから絶対やっちゃだめ、と言われました。
…ということで、その日はすでに夕方17時も過ぎてしまい、人間の食事の買い物をしたら18時をとっくに過ぎたので、虫かごにワラを入れて寝かせました。お店で沢山餌を与えられてたから、まぁ大丈夫だろうと。
そしてその日の夜、家族で大河ドラマの麒麟がくるを見終わって子供が寝静まった後、名前を考えました。
妻はずっと、マルちゃんとつけたかったようですが、店主から「黒」を強調されたから、黒も入れたいと言っていました。
そんな中、私が言った名前を気に入ったようです。
ちょっと長い名前だったから悩んでたけど、決めたようです。
オカメインコの名前は、「黒之丸(くろのまる)」になりました。
ちなみに性別はオスです。
店主のおじさんにはわかるようです。
黒之丸は特に「餌くれ」も無く静かにしているので、安心して人間も寝入りました。
この時は、翌朝あんなことになろうとは思いもしなかった…
はじめまして。
やまちゃんの鳥さん飼育日誌、はじめます。
投稿する2020年11月25日現在、生後30日のオカメインコの雛と、2020年3月ごろ生まれと思われるセキセイインコを飼っています。
オカメの雛は2020年11月22日、いい夫婦の日に小鳥店から連れて帰りました。
ずっと妻が欲しがっていましたが、声の大きさやら何やらで今住んでいるところを追い出されちゃう!と踏ん切りがつかずにいましたが、出会ってその場で決めてしまいました。
雛の飼育は全く前知識もなく、しかもネットでは「難しい!」と書かれていますが
根拠のない「うちは大丈夫」「何とかなる」という気持ちで、小鳥店のおじさんから教わった飼育方法をもとに何とか育てています。
ネットではやはり、落鳥させてしまったという記事もあって悲しい思いをされている方が多く見られます。
そんな方々や、これから雛を飼いたい!という方々のために、この飼育日誌を見てもらって少しでもお役に立てられたらなと思って、始めてみました。
ただし、雛をどんどん飼いましょう!と奨励するものではありません。
しっかり雛のために世話する時間が取れる方、責任感のある方でなければ育てることはできません。
どうしても雛から育てたくて、きちんと最期まで面倒を見るという覚悟を持っていらっしゃる方の、ほんの少しの後押しになればという目的で書きます。
うちも初心者なので沢山失敗してしまうことがあると思いますが、それをどんどん記録に残しておく事で誰かの助けになればと思います。
これから頑張って毎日更新していきますので、よろしくお願いします。
最後に・・・当ブログに書いてある通りにやったけどダメだったぞ!と言われましても、責任を負うことはできかねますのでご了承ください。